その図面は誰の為に描くのか

電気の図面は電気が分からない方からみると、
『電気なんてマル描いて線引いて線に棒をチョンチョン描くだけだろ!』
と思われたりします。
(過去に何度か直接言われた経験があります・・・)

このマル描いて線引いてチョンチョンの図面ですが、そのマルや線には色々な情報が詰まっています。
その情報によって電気設備を工事する時にコストが抑えられたり、逆に無駄に増えたりします。

さて、本題に入ります。

図面は立場によって重要視するポイントが変わります。
例えば、
ゼネコンであれば、コストの部分が最重要になります。
サブコンであれば、コストだけではなく施工性の部分も重要になります。
施主であれば、仕様に沿って設計されているかが重要になります。

では、我々電気専門の設計会社は何を重要視しているのででしょうか。
依頼された図面は誰の為の図面でしょうか?
ゼネコンから依頼されたら、コストだけ注意すればそれだけで良いのでしょうか?
施主から依頼されたら、仕様書に沿っていればそれだけで良いのでしょうか?

正解は、どこから依頼されても『全ての部分を重要視しなければならない』です。
仕様に沿いコストを抑えかつ施工がしやすい図面を描く必要があります。
上記の事を厳守し設計を進めると、必然と『こだわり』のページの様になります。

『設計図としての正確さは基より、図面としての美しさも大切にします』

電気設備設計は時間に追われる事が多々ありますが、ここだけは忘れずに設計をしています。