企業努力だけはどうにもならない

新年度に入ってまた値上げ・・・

設計の効率化、図面の描き方など色々と企業努力をしても、
積算システムを導入して効率を上げても、
システム費用改定や消耗品の物価上昇幅には追い付かない。
追いつかなくても給与はなるべく物価上昇に対応しなければならない。
と、言う事で設計費や積算費の改定をする必要がまた出てきました。
もう”また”と言う感じです。
大手や元請の様に気軽にコストアップを叫べない弱小企業ですが、
企業努力だけはもうどうにもならないので、設計・積算の請負費上げます。
”上げます”と書くと、オタクには仕事は出せないとか費用が合わないとか言われると思いますが、
まぁ仕方がないです。

上げるからにはより良い図面の作成やより正確な積算の提出が出来るように努力して行きたいと思います。

あれから1年

突然の代表交代から1年。
この1年は色々ありましたが、先代から繋がりのある先輩方や取引先の皆様に支えて頂いて何とか歩めました。
ありがとうございました。
まだまだ色々と足りないですが、一歩ずつ進んで行こうと思います。
これからもよろしくお願い致します。

秋から冬にかけて毎年思うこと

10月に入ると毎年の様に中小企業庁関連からアンケートや電話がきます。
「9月は価格交渉促進月間でしたが、交渉出来ましたか?」と。
アンケートや電話とか面倒だが全部対応してるから毎年来てしまうのだろうなぁ・・・
と、思いながらも毎年対応しています。
しばらくするとアンケート結果などが届くわけですが、毎年思うこと・・・
「元請もお金がないのに、こっちの要求を呑むと思いますか?」
「中小企業云々の前に発注者をしっかり監督したら如何ですか?」
(弊社の場合、元請の殆どがゼネコンか設計事務所となり、発注者は大手デベロッパーとか役所になります。)
そして最終的な結論として
[役所って調査も中途半端だし、やる事が無駄にしかなっていない」
「税金の無駄遣いをしているとしか思えない」
「毎年結果公表だけで終わっていて何も改善されていないのだから、やり方を根本から見直せば良いのに」
と、なります。

今、価格交渉よりも問題があると思うこと。
コロナになり多くの技術を持っていた高齢の先輩方が引退してしまったと感じています。
本来継承されなければならない技術や知識を伝える相手も居ない状態で引退してしまっていると感じています。
大手のデベロッパーやゼネコンと仕事をしていてそれを強く感じますが、
役所(弊社だと県や市)の方は更に深刻な状況であると感じています。

役所は
「中小企業価格交渉促進月間です」
「労務費の価格交渉に活用できる指針が公表されました」
と言う前に自分たちが税金でやっていることを見直そうよ。

台風で有給

台風が直撃しそうなので、今日は社員全員に有給休暇を取得してもらいました。
会社に来て帰れなくなっても困りますしね。
有給も余っていたので。
ここ数年色々とDX化などを進めてきたのでリモートワークも出来るのですが、
台風が迫っている時に仕事しても落ち着かないでしょう。
それなら休みにしてしまった方が良いのです。
と、これを書いている本人は会社に居るのですが・・・
まぁこちら側は仕方がないですね・・・

強制的に決算書を読む

ものづくり補助金の為に千葉県の中小企業経営革新計画を承認してもらい、ものづくり補助金を採択されて2年目。
この時期には千葉県へ経営革新計画の進捗状況を報告しなければならなく、ほぼ強制的に決算書を読まなければならなくなります。
もちろん決算書はどこかで必ず目を通しますが、お盆休みも近いこの時期にはあまり読む時間を取りたくないのが現状です。
しかし、書類の提出期限があるため何が何でも時間を作り読むことになります。
決算書を読むとこの1年間の経営のやり方があっていたのか間違っていたのかが数字ではっきり分かる為、半ば強制的に読まされるのも悪くないと思っています。

経営革新計画の進捗状況の場合は計画前年から全て横並びで数字を追うため、1年間の自分のやり方良かったのか悪かったのか非常に分かりやすくなっていると思います。
まだまだ道半ばで改善しなければならない所、改善できていない所、改善出来ている所などを数値で見ると、学生でもないのに通知表を渡されている気持ちになります。

今期はこの数年の物価上昇のおかげで見せかけの数値は良くなると思いますが、実態はあまり良くないよねと言われない様に色々と考えを巡らせて行きたいと思います。

そうそう、休みの日は極力休む、飛び石連休は有給消化日として連休にする様にしたので、勤務日数としては以前よりも減っていると思いますが、売上高には何も影響していないことがはっきりしました。
ですので、休日出勤は出来るだけさせず、リフレッシュする為にも有給休暇利用を推奨する方が良いのかなと感じた決算書の結果でした。

 

家業を継ぐ必要はあるのか

先代が無くなったから家業を継がなければならないのか?

継ぐ必要はないと思います。
継いだのに何を言っているのか!
と言われそうですが、継ぎたければ継げばよいと思っています。
親類に個人経営者、中小企業経営者が何故か多いのですが、
親族の集まりでも
「会社は自分が起業したわけでもないから、継ぎたければ継げば良いのでは?」
と言っています。

では、何故自分は継いだのか。
1.この仕事が嫌いではない
2.サラリーマンが自分に合わない
理由は主にこの2点です。

1.この仕事が嫌いではない
寝食を忘れるくらい仕事が出来るかと言われると疑問符が付きますが、
完成した案件を実際に見るとこの仕事やってて良かったと思います。
また、意見をぶつけ合いながら完成した設計図書や、相手の想定した以上の設計図書が完成したの時の客先側の反応を見るとこの仕事をやっていて良かったなと思います。

2.サラリーマンが自分に合わない
もう、致命的な自分の欠点です。
仕事を嫌々している上司に頭が下げられない。
自分のペースで仕事がしたい。

自分で経営は大変ですが、経営はやりがいがあると思います。
少しずつステップアップしながら経営を楽しめるのなら家業は継いで良いのではないかなと思います。

価格上昇の余波がこんなところにも

ARESのサブスクリプションが3割上がっていた。
ARESの使用開始の頃から比べると4割上がった事になる。
バグの多さから考えるとちょっと上げすぎでは?と思う。
安くて使えるCADと言うところから安いが無くなったらAutoCADに戻した方が良いわけで・・・
サブスクリプションを購入する台数を制限しようか真剣に悩む。

今後の設計費用を現在の幾度も起こる価格改定から社員や会社を守る為にも上げる必要性はあるけれども
流石に前年比3割増しは原材料を仕入れる仕事でも無いので出来ないと思う。

参ったなぁ・・・

忘れたころに

経営革新計画の承認がされたのが令和3年9月
1年半後・・・
忘れたころに
「貴社の広報等に御活用いただければ幸いです」
と、一文が添えられて事例集2022がド~ンと送られてきました。

御活用と言われても
1冊は今回のDX化にあたりシステムを導入したシーエスエーに渡すして
1冊は記念に保存しておいたとして
この量はどうしましょう・・・と言った感じです。

ベースアップ

ものづくり補助金を利用して積算のDX化を進めているので、5年間で平均賃金7.5%の上昇が決定しています。
と言うことで、新年度になり、ものづくり補助金の基準年度から1年目に入ったので、4月で2%のベースアップをしました。

ベースアップをしたと言うことは、請負金額も上げなくては弊社の様な小さな小さな中小企業の体力では到底無理です。ですので元請の企業様ご理解のもと請負金額は上げています。

僕らの業務は基本的に黒子です。業務的に元請になる事は事業再構築でもしない限り無い業種だと思います。だからと言って元請の言いなりになる事はありません。
(尤も現在取引をさせて頂いている企業様(ゼネコン、サブコン、設計事務所)とは良い関係が築けているので、あまり元請だの下請だのと上下を気にする必要も無ければ、赤字にしかならない業務の受注をする事も無いので、言いなりになる事など考える必要もないのですが・・・)
しかし、この考えのベースにあるのは電気設備図面の技術力です。技術もないのに請負金額を上げて欲しいとは言えませんし、元請と良い関係が築けることも出来ません。

ここ数年で高い技術を持った先輩方が大量に引退や退職をどの企業でもしています。この業界の技術力の低下を強く感じています。どうにかしなければ更なる問題が発生するのではないかと肌で感じています。
弊社の様な小さな会社で何が出来るか分かりませんが、少しでも技術力の向上に貢献出来たら良いなと思います。その為にも自分自身、更なる努力をしなければならないと強く感じています。

社員募集について2023

2023年現在において

最近問い合わせが続いたので、社員募集について少し書こうと思います。

その1
Q:社員募集は現在もしていますか?
A:していますよ
Q:未経験中途採用の募集はしていますか?
A:していますよ
Q:いくらもらえますか?
こんな流れがあります。
「いくらもらえるか」についてはこちらからは
「未経験で会社にどれだけ利益をもたらせますか?」と返したい。
正直、沢山のお金を稼ぎたければ大手に就職する事を勧めます。
中小企業は大手企業ほど給与は出せません。
弊社で得られるもの・・
給与は大手ほど出せませんが、技術は大手より身につくと思います。
(最も本人の努力次第ですが・・・)

その2
Q:会社見学は出来ますか?
A:出来ますよ
Q:独立を考えているので電気設備設計の会社がどの様な感じか見たいのですが?
会社見学って何故していると思いますか?
社員募集の為です。少しでもお互いの不安を解消する為に時間を割いて随時会社見学可としているのです。
中小企業は一人が複数の業務をする事はよくあります。
つまり、暇ではないのです。

その3
Q:入社試験はありますか?
A:ありますよ
Q:どの様な試験をしますか?
教えたら試験にならないと思うのですが、なぜ何でも聞こうとするのでしょうか・・・

その4
学歴フィルターについてどう考えるか
色々とフィルターはありますよ。
新卒採用でも中途採用でも未経験でも電気の+-から教えるほど時間はありません。
全くパソコンが使えませんって状態も無理です。
電気に興味がない人も無理です。
新卒、途中入社問わず本人のこれまでの努力をどう評価するかは、学歴と成績と卒業年数を見ます。
学歴は上下レベルはうちでは無理です。
机上の空論だけでは仕事は出来ません。現場や予算を考慮して設計は法律や基準を満たしたまま色々と理論だけでは合わない事が多々あります。頭が良すぎると理論上の話ばかりで終わってしまうので弊社では避けます。頭が良くて、理論+αで動ける人材はほぼ間違いなく大手企業に行きますし・・・
逆の場合も無理です。この仕事は思いのほか業務中も電気の事を調べて勉強します。勉強が苦手な人、努力が苦手な人、ある一定レベル以下の大学で留年をしている人。うちの仕事は耐えられないと思います。
逆に大学入るまでに数年を要した人は学生時代の話を聞いてみて、良ければ一緒に仕事をしましょうとなる事はあります。高校時代に遊びすぎて何も勉強しなかったが、そこから相当な努力を重ねて大学に入学した人(もちろんある程度の学力のある大学)は本当の努力と忍耐力を持っている人ですから。

小さな企業が隠し事をしても社員はあつまりませんし、ストレスがお互いに溜まるだけ。
それなら出来る限りこちらの思いもオープンにして、お互いが良い環境で仕事をしたい。
それが2023年現在の社員募集に対する考えです。