仕事の受注方法・やり方を変える必要に迫られましたの話
2024年の働き方改革
2025年の建築部省エネ法の改正
この2つで共同住宅の設計スケジュールが長くなりました。
これまで共同住宅の電気設計は
意匠・構造そして機械の図面がある程度揃わないと設計が出来ない為、短期納期が当たり前でした。
毎年、中小企業庁の関係から
「短期納期とか無理を言われていませんか?」
「請負金額を不当に安くされていませんか?」
と電話が来ていて、その度に、
「構造的に短期納期なので」
と答えていました。
しかし、今年は先方の都合からスケジュール変更が多くの案件で起き、設計の納期が無駄に間延びする様になりました。
(無駄に・・・電気は結局他の設備の設計がある程度終わらないと設計開始が出来ないうえ、設計終了は基本的に他の設備と同じ為、結局は納期短期となります。)
以前の様に完全な短期納期であれば、案件を多くし薄利多売で何とか乗り切れますが、
全ての納期が長くゆったり流れている今は案件数も減っているので薄利多売も出来ません。
ですので、これからは共同住宅電気設計の短期納期、薄利多売は終わりを迎えそうです。
いい加減な、ただ配線が繋がっている電気図面でも良ければ何とでもなると思いますが、
「施主に対しては省コストな設計」
「工事関係者に対しては省コストな設計+極力施工で悩まない設計」
「何よりも図面として綺麗でなければならない」
を先代から徹底的に仕込まれているため、いい加減な設計を弊社では出来ません。
来年は業務内容、受注方法など色々と変革をしなければならない年になりそうです。
今年はこれまでの主戦場だった共同住宅から官庁関連に軸を少しずらしました。
来年は工場や倉庫関連も積極的に受注して更に共同住宅から軸をずらす必要がありそうな気がします。
最後に
役所の方々、予算が無いのは理解しますが、新設建物の設計より改修建物の設計の方が手間がかかります。
元の設計図書が正確であれば良いですが、大抵は・・・なので、新設より知識も労力も使います。
新設設計の費用より改修設計の費用が安いのはどうなのかなと思います。

