AutoCADからARESへ

弊社では長年にわたりAutoCADにて電気設備の設計業務をしていました。

最初に使用したCADがAutoCAD GX-5。
当時はまだWindowsもなく分厚いタブレットの上にシートを挟み、シートの範囲を指定して作図をしていました。
そしてR13Jでマウスで作図出来るようになった時はあまりの便利さに感動した思い出があります。
その後はLTや2007、2011等に変えながらAtuoCADを使用してきました。
しかし、CADが一般的になり、景気もあまり良くない状況でのCADソフトの導入コスト回収が難しくなってきました。

Windows7が使える間は古いCADとODAFileConverterなどで何とかその場を凌ぐ形でやってきましたが、Windows7のサポート終了でその形も難しくなりました。
加えて新型コロナもありテレワークについても考える必要性が出てきました。

Windows7のサポートが終了するのは以前からアナウンスがあったので、CADの選定期間は十分に取れました。
AutoCADの再導入はコスト的に難しく無理でしたが、AutoCADを長く利用してきた為、その資産を十分に利用できるCADを選定する必要がありました。

AutoCADのファイル(DWG)が読み込めるCADソフトは多々ありますが、操作性が極力AutoCADに似ているCADを選定するには長い間悩みました。
ネットで調べる事から始まり、体験版の利用、既にAutoCAD互換CADを利用している大手ゼネコンの設計担当の方からも使用感等の助言等も頂き、最終的にはCADを販売している会社の担当者に直接電話や問い合わせをし、最終的にARESに決定しました。

初めはARESのコマンダーを1台とし残りのPCはスタンダードで利用することを考えていました。
しかし、導入直前になって新型コロナの影響が想像以上に大きくなる事が見えてきた為、テレワークを考慮する必要性が出てきました。

テレワークに対応と言うAutoCADの互換とは全く別の事を考慮するのは悩むかと思いましたが、想定よりは遥かに低コストかつ迅速に解決できました。

テレワークに必要なのは会社以外でのデータやり取りとCADの利用の2点のみ。
データのやり取りは以前のブログ通りで既にクラウドを導入済み。
ARESはクラウド対応(WebDAVにも対応)可能。
ARESコマンダーを導入する事で会社と在宅勤務先の両PCでライセンスの移動処理無しで利用可能かつKuboと言うネット上で利用できるCAD利用のライセンスも付加。

最終的にはARESスタンダード1台として残りをコマンダーにする事で導入を決定しました。

コストはスダンダード1台、コマンダー4台で永久ライセンスでAutocADサブスクリプション2台分を1年間契約するよりも安い価格でした。

次回は実際使ってみてどうだったのかについて書きたいと思います。

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